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屋久島安房川遡行 その3

安房川遡行3日目の朝。初日よりずっと平坦な場所で寝たせいか良く眠れたようだ。今日も晴天の気配がする。コンディションは最高、しかし、徐徐に疲れが溜まってきている。朝食を食べ、遡行の準備をして川に浸かる。

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暫くすると美しいナメ滝がある。
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ポットホールは穴に落ちた石が水流でぐるぐる回って川底の石をくりぬいてできた穴だ。日本の各地にあるが、安房川の風景はこれに良く合う。
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沢の水は昨日より更に冷たくなっているが、全身水に浸かることが少ないためそれほど寒さは感じない。暑ければ水に浸かれば涼しくなる。
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9時半頃、巨石ゴーロ帯の奥に安房川第一発電所が見えた。これと第二発電所の二つで屋久島の電力をほぼまかなっているらしい。
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そのすぐ奥にあるのが千尋の滝だ。最初に左へトラバースして次に右に登ると下段の上七部辺りに出る。その上にはボルトが3本打ってあるのが確認できる。その上にも・・・多分ボルトがあるのだと思うが行かなかったので不明。
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この滝を登っても良かったのだが、その更に上の中島権現岳の周囲は巨石ゴーロの地獄が待っているとのことで、発電所裏の登山道を上って軌道に出る。軌道を歩いて小杉谷方面へ向かい、太忠川を過ぎた辺りで再び安房川に入渓する。
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偶然にも入渓地点は昼食には絶好の場所。
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遅い昼食を摂り、疲れた体を癒すためのテン場を探しに行く。
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夕食の魚を探すも・・・魚影はあるも・・・釣果はなし^^;
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今日も焚き火の明かり、沢のせせらぎ、月明かりの夜は更けていく・・・
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安房川遡行4日目の朝。今日は福岡へ帰る日だ。朝はゆっくりと、ヤマメと戯れようと竿を出すが・・・相変わらずヤマメの返事はない。装備を片付け、テン場の裏から軌道に登り上がる。5分ほどの藪こぎで軌道に出る。軌道を歩くとすぐに荒川登山口に到着。以前来た時より整備されている。
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タクシーの予約は12時だが、携帯の電波が届かず、公衆電話もないので歩いて公衆電話のある荒川別れまで行くことにする。すると、タクシーが向こうからやってきたので無線で連絡してもらおうかな?と思ったら予約したタクシーだった。タクシーに乗り安房港まで行く。11時に窓口で船のチケットを貰い、昼食を食べに近くの食堂へ行く。トビウオが美味しかった・・・勿論ビールも。

その後、安房港の待合所で暫しぐーすか眠り、13時半のトッピーで鹿児島へ戻った。鹿児島のむっとするような空気を嗅ぎながら、安房川を思い出した。青い空、白い花崗岩の岩肌、沢を吹く涼風、川のせせらぎ、焚き火の臭い、コバルトブルーの水の色、水の冷たさ・・・機会があればまた来ようと思った・・・


7月24日 遡行開始6:30~ナメ滝20m 7:55~千尋の滝9:40~軌道11:00~再入渓12:55~遡行終了15:00

7月25日 テン場出発8:00頃~荒川登山口8:40頃~タクシー9:30頃~安房港10:00頃
by hyaku_chan | 2010-08-03 22:46 | 屋久島

日記代わりに綴る九州の山を中心とした記録です。

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