2012年 02月 02日
鹿川 三段の滝 アイスクライミング
今回はアイス入門編で鹿川の三段の滝を選定。前日夕方鹿川の庵で宿泊。当日朝、道を何度か間違えながらも9時半頃登山口に到着。
準備をして歩き始めて小一時間。10時半頃、三段の滝に到着。
装備は12本爪アイゼンにハーネスに両手にアイスバイル。1段目の滝の先を行くのは庵のIチームです。
当チームの先頭を行くのはたかぽん選手。
ワタ選手も奮闘中。
ビレイにはアイススクリュウというボルトを使います。氷の中に10~20cmの深さにねじ込んで固定されたボルトは、果たして落下した人間の重さに耐えるのか・・・単なる気休めなのか・・・氷の堅さや状態にも大きく依存するようです。
13時過ぎに三段目を登り終えて記念写真。この上はなだらかな氷の川になっているらしいです。
その後、ザックをデポした氷瀑の下に戻り、昼食タイム・・・他のグループの人も含めて10名程の人達がそこに居たでしょうか・・・その時、その事故は起きてしまいました・・・
氷瀑を背にして座り、カップラーメンにテルモスのお湯を注いだ直後・・・後ろで物音が・・・周囲の人達のざわめき・・・驚きの声・・・後ろを振り返り、「どうしたの?」と周囲に訊きました。
「人が・・・落ちてきた・・・」
「誰?」
「わからない・・・」
一番近くにいたI氏が状況を確認するために近づき、警察や救急車への連絡を指示しました。その場所からは携帯電話が繋がらないので、登山口の一番近くに車を止めている人が連絡のために最初に下山することに。
翌日の西日本新聞の情報では・・・60歳の夫と写真撮影に来ていた大分の56歳の女性が凍った滝から滑落。数時間後ヘリで病院に搬送されたが死亡が確認された。4本爪のアイゼンを履いていた。
三段の滝の上部から下る時、2段目の滝の上でお弁当を食べている中年の夫婦を見かけました。「すいません」と声をかけながら我々はその夫婦のすぐ横を通過し、下で昼食の準備をしていた最中でした。
I氏の話では女性はXアイゼン(4本爪)を履いていたそうです。アイゼンを履いているから滑ることはあるまいと思い、写真を撮るために2段目と3段目の間の傾斜の緩やかな氷の上を歩いたのでしょう。けれどアイゼンの爪は氷に刺さらなかった・・・
参加者 たかぽん、ワタスゲ、百
2012年1月29日 鹿川大崩山登山口9:50~三段の滝10:38~登山口