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鶴見岳 地獄谷

 「岳人」2月号に「九州にもピッケル・アイゼンで登る山あります」と鶴見岳の地獄谷が紹介されていた。どんなところだろうと気になり、雑誌の記事と簡単な地図を頼りに出かけた。別府ロープウェイの高原駅の横の駐車場に車を止め、8:30に出発。
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林道沿いに鶴見岳の北側を歩くと別府の町並みがよく見える。 
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林道の上は北側は雪が残っているが南側はほとんど雪がない。
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堰堤を3つ通り過ぎて、10時前に4つめの堰堤の地獄谷の取り付きに到着。第4渓の標識がある。
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堰堤の左岸から上ると林道に出た。これを登って行くと中の沢を右側に見送り、地獄谷へと入っていく。
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最後の堰堤を越えて沢に下り、少し登ったところでクライミングギヤを装着。上にはガレ場が続く。
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歩き始めると傾斜は徐徐に急になる。雪が少ないのと気温が高いのでガレ場の石は動きやすくなっている。落石に注意しながら進む。前日に付いたと思われる足跡が気になる。
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雑誌には「上部に噴気が見える」「噴煙を目指して登る」とあるが、曇っているためか一向に噴煙は見えない。
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途中、いくつかの分岐があったが、ほぼ真っ直ぐ上に道なりに登っていく。「沢が左に屈曲するところから右の小沢に入る」という表現に該当する箇所があるが、噴気が見えないのでどれが正しい道なのかどうか判断ができない。GPSで現在位置は確認できるが、進むべき方向がわからないのである。
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最後に10mほどの壁が出現。上には微妙に噴気も見える。雑誌の記事と微妙に合致するので、ザイルを出してこれを右に巻いて尾根に取り付き、尾根沿いに登り上がると・・・行き止まりとなった。
残念ながら道は間違っていた・・・
だが、雑誌に書いてある噴気が前方右手に見えた。尾根2つ分右手だ。
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方向はわかったので、噴気の方向に向かって尾根を下る。
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最初の谷に出て次の尾根を強引に越えようとしたが、ナイフリッジのような稜線にあえなく撤退。谷筋を少し下り、尾根を越えると噴気孔の下に出た。ピナクルも見える。
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右手の尾根に取り付いて登ると古い登山道があった。これを登って鶴見岳の山頂に15時過ぎに到着。
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時間も遅いし雨も降り始めたのでロープウェイで下山。
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由布院の街で遅い昼食を食べ、温泉に浸かって帰宅。久し振りに道を探しながら歩いた一日だった。
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結局、壁の少し手前で右方向に分岐する小さな沢を登るのが正解だったらしい・・・

参加者 Pooh、天唐、ワタスゲ、百
2012年2月5日 別府ロープウェイ高原駅8:30~4渓取り付き9:55~地獄谷~噴気口下13:55~鶴見岳山頂15:15~ロープウェイ山頂駅15:30~高原駅15:51
by hyaku_chan | 2012-02-11 00:06 | 九州の山

日記代わりに綴る九州の山を中心とした記録です。

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