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能郷白山へ

200名山の能郷白山は、岐阜、福井、石川、富山、滋賀の5県にまたがる両白山地の主峰の一つで、両白とは100名山の白山と能郷白山のこと。白山を開いた泰澄の開基による山で、山頂近くには能郷白山権現が祀られている。登山道は南東側の能郷谷登山口と北東側の温見峠からの二択であるが、登山口の近くにある白山神社に敬意を表して能郷谷登山口から登ることにした。

朝早く宿泊地を出て白山神社の前を通り、登山口に向かうと、ゲートの前の駐車場には車が一台止まっている。準備をして6時半頃に歩き始める。
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最初は林道を歩くが、所々で道が崩壊していたり狭くなっていたりしている。7:40頃、登山口に到着する。
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道はすぐに急登となり、1時間ほどで尾根に出る。登山道は広いがそれほど展望はない。時々木漏れ日が射しこむ。
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9:40頃から眺望が開けて見晴らしがよくなるが、まだ山頂付近は見えない。
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そして11時過ぎにやっとピークが見え始めた。どうやらこの右端が山頂のようだ。
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12時前に能郷白山権現社に着く。中にお札があるので頂こうと探してみたが品切れのようだ。すると下から登ってきた登山者がお札を持っていて渡してくれた。聞くと、山頂に行くなら持って行って下さいと頼まれたとのこと。
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ここからの眺めはいいが、白山が見えないので山頂に移動する。山頂は広く360度の展望がある。
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そしてこれが白山らしい。画像ではわかりにくいが、山頂付近の岩がゴツゴツしている。
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こちらは北アルプスかなぁ。大きな地図がないとわからないね。
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帰りは来た道を戻る。そういえば往路でも見たが、道の真ん中にあった大きな糞は熊の糞だろうか。他に3本の爪の模様が明らかな熊の足跡と思えるのもあったので熊はいるのだろう。
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ザックを揺すって鈴の音を鳴らしながら山から下りると林道の真ん中に10匹ほどの猿の群れがいた。どうしようかと暫く考えたが、このままでは帰れないのでストックを振り回しながら進むと相手から動いてくれた。同時に数匹の鹿も現れて動物園なみの動物密度になった。
下山後、白山神社に寄るが、階段を上がる力が出ないので下からの写真で我慢する。神社はこの森の中にありますので、気になる方は現場に行って確認してください。
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思ったより時間がかかったのは、林道ゲートの位置が変わっていたからかもしれない。これから行く人は下の地図で確かめて欲しい。
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2023年10月3日 能郷谷登山口手前ゲート6:25~能郷谷登山口7:37~能郷白山山頂(11:35~12:14)~能郷谷登山口14:22~能郷谷登山口手前ゲート15:18

# by hyaku_chan | 2023-10-04 18:17 | 日本三百名山への道

武奈ヶ岳へ

新門司からフェリーに乗り、朝6時前に大阪南港に着く。コンビニで朝食を買い、高速に乗って琵琶湖の北で降りる。そこから車で少し走ると武奈ヶ岳の登山口のイン谷口に着く。武奈ヶ岳は琵琶湖の西側に連なる比良山地の最高峰だ。朝の8時過ぎだが思ったより気温は低く、秋の気配が漂っている。ここの駐車場は広いが、月曜日ということもあってか止まっている車はまだ少ない。準備をして8時半頃歩き始める。
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最初は沢伝いに金糞峠までの道を登る。砂防堤らしき堰堤がいくつもあるが、水の流れは少ない。
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10時頃、金糞峠に到着する。休憩もほどほどに小さなアップダウンを繰り返して中峠からワサビ峠へと向かう。ところが、ふと気が付くと沢の横を歩いているのだ。武奈ヶ岳はブナが多いことから山の名前が付いたとも言われ、また、比良山地は降雪量が多いことから山には水が豊富にあるのだろう。ブナは水を貯え、あふれた水は随所から染み出して沢伝いに流れるから、どこを歩いても水の流れの近くを歩くことになるのかも知れない。
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12時前、ワサビ峠に到着する。ここまでは眺望はないが、太陽が顔を出していることはよくわかる。
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12時頃、やっと見晴らしの良い稜線に出た。道の先に武奈ヶ岳らしい頂が見えている。
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上の画像の左手のちょっとしたピークに来るとこんな風景が見える。山頂はすぐそこにある。
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12時半頃武奈ヶ岳山頂着。先客が2名いて景色を楽しんでいる。何より琵琶湖が良く見える。竹生島はどこだろう。
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あれだろうか。
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帰りは八雲ヶ原湿原を通る。
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皆が池の中を覗いているので何かいるのかと思っていたら、手足の生えたちょっと細長いオタマジャクシに似た黒い生き物。サンショウウオじゃないですかと言ったら、怪訝な顔をしていた。
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再びアップダウンを繰り返して14時頃に北比良峠に着く。広々とした峠でテントが一張りある。ここでビール飲んだら美味しかろうね~
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そこからはダケ道とカモシカ台を通って登山口へ。15:10イン谷口に到着する。
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2023年秋の300名山ツアーはこうして始まった。今日はどこで寝ようかなぁ。大都市圏に近い山は寝床が気になるなぁ。あと、明日以降の天気も。

2023年10月2日 イン谷口8:31~金糞峠10:07~ワサビ峠11:45~武奈ヶ岳(12:27~12:45)~八雲ヶ原湿原13:40~北比良峠14:01~イン谷口15:10

# by hyaku_chan | 2023-10-03 17:42 | 日本三百名山への道

タープの下で目が覚めると周りは明るくなり始めている。朝食を食べ、沢服に着替え、荷物をパッキングして8時頃に歩き始める。早朝から沢の中の冷たい水に浸かるのは避けたいので、最初は踏み跡を辿るが、やがて踏み跡もなくなり仕方なく沢に入る。
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沢の中は昨日と同じように高低差が少なく歩いても歩いても高度が上がらない。にもかかわらず、疲れだけは溜まっていく。
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大岩を乗越し、つるつる滑る水の中をバランスを取りながら歩くのは骨が折れる。ザックは昨日より確実に軽くなっているのに、そんな感じが全くしないのはなぜ?
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背丈より大きな岩は乗越ができないので回り込んで進む。どこを行けば一番疲れないかのルートファインディングは各自にお任せだ。
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大岩は繋がっていると歩きやすい。しかし、先を見ずに調子に乗って歩いていると進むことができなくなってやり直しをさせられる。

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目と鼻の先に稜線があるように見えるが、実はまだまだなのだ。そうこうするうちに滝が現れた。
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それほど難しくはないが、うっかり滑って怪我をするとやっかいなので、要所要所でビレイする。

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単調な沢歩きから解放されたひと時の気分転換だ。
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まだ沢に水が流れているが、草叢を歩く方が効率がいいのでハイマツを避けて進む。不幸にもハイマツ帯に捕まったら力づくで突破するしかないだろう。

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稜線の手前で後ろを振り返る。中央の山は三ノ沢岳だろうか。その手前のカールは三ノ沢カールかもしれない。
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15:30頃、極楽平に到着。予定より時間が遅くなったのでこのまま下山することにする。
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ロープウェイ駅はすぐ近くに見えていたが、歩いてみるとなかなか着かない。
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16時過ぎ、千畳敷着。乗客が多いせいか臨時便が沢山出ていて、暫く待ってからやっとゴンドラに乗る。しらび平からはバスに乗り、駒ケ根で下車。公園の横で夕食を食べながら車を待ち、夜中に出発する。
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中央アルプスの沢中泊は体力の衰えを感じる山旅だったが、九州の沢とはスケールの違いを感じる旅でもあった。下界の猛暑もここではほとんど感じることがなかった。いつかまた、チャンスがあれば別の山、別の沢にもチャレンジしてみたい。

2023年9月2日 テン場7:55~極楽平15:30~千畳敷(ロープウェイ山頂駅)16:10

# by hyaku_chan | 2023-09-03 15:45 | その他

平地では猛暑が続く9月1日の丑三つ時、JR中央本線の倉本駅付近に車を止め、暫く仮眠する。うっすらと周囲が見渡せる明け方に起床して登山口に向かう。駅から登山口までは徒歩で2時間なので車で行けるのは有難い。沢遡行の準備をして6時半頃に歩き始める。
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木曽川支流の伊奈川は宝剣岳の南斜面に源を発し、穏やかに南西方向に向かって流れる。最初は一般登山道を木曽殿越えに向かって進み、中八丁峠から40分ほど下った所が伊奈川との合流点だ。
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この渡渉点から遡行を開始する手もあるが、南側からの林道が上流に向かって伸びているので暫くその道を歩く。
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10時頃に沢に下ると水は思ったほど冷たくない。岩は花崗岩で沢靴のラバーソウルのフリクションはバッチリだが、残念ながら水の中の茶色い色の石はつるつる滑る。
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水深が深い場所はほとんどないが、滑って転んで腰まで浸かると冷っとする。全身を長時間浸かれば寒くなるのは間違いない。
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均してしまえばほとんど平坦な道なのだろうが、沢の中は足を上げないと進めない大岩が沢山あり、久しぶりに担ぐ荷物の重さも相俟って疲れがたまっていく。沢の横には踏み跡や獣道があり、時折それらの道を利用することで体力を温存する。とはいえ、そんな道が常にあるわけではない。
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しかし、天気はいいし水は綺麗で澄んでいて膝より下を水に浸しながら歩くのは楽しい。
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13時頃、前方に山頂らしきものが見えてきた。宝剣岳だろうか。
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当たり前の事だが、川幅も少しずつ狭くなってくる。大岩を避けながら、どうやったら体力を使わずに前進できるかに頭を使う。
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14時頃、テン場に到着する。かなり平らで広々とした理想的なテン場だ。
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タープを張り、濡れた沢服を脱いで乾いた服に着替え、夕食の準備をする。仲間の一人が釣りに行き、イワナ2匹をゲット。自分も竿を出すが、釣果なし。
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お酒が体に回ってくると急激に眠たくなる。昨夜殆ど睡眠をとっていない人もいて、アルコールより睡眠欲が上回る。
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夜中に目が覚めて空を見上げると満月に近い丸い月が煌々と輝いて星はあまり見えない。明日も天気にして欲しいな~

2023年9月1日 倉本駅=馬の背(登山口)6:32~中八丁峠8:17~入渓10:08~テン場14:00

# by hyaku_chan | 2023-09-02 11:31 | その他

おしの谷は柏川の支流で雁俣山頂の東の肩につき上げるように伸びている。車の駐車地点は雁俣山の北北東に位置する黒茂の集落付近の林道で、そこから林道を暫く歩いたおしの谷との合流地点が入渓場所である。林道の途中には京丈山の登山口を示す標識がある。
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9時前に入渓するとすぐに小さな滝が現れるので登れる滝は登りながら進む。登れそうにない時は高巻する。
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この滝は小さいがスタンスが滑って微妙な感じなので慎重に通過する。
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この滝は大きいが安全に登れるようだ。
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どう見ても登れそうにない滝が現れた。右から高巻するのは難しそうなので左から巻きに行くが、それも微妙なのでロープを出す。下りも少しだが懸垂下降で降りる。
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下界は猛暑日かもしれないが沢の中は涼しい。
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12時前に大きな滝が現れる。これは左から高巻するが、こちらもロープで後続を確保する。
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これはロープなしで大丈夫そうだ。
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水が枯れる手前でまた滝が出現。これは問題なし。
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水が枯れてからは谷筋を歩き、14時過ぎに雁俣山の山頂に着く。暫く休憩し、稜線を辿って車に戻る。
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以前は沢で寒いと思ったことがよくあったが、最近はほとんどない。地球温暖化の影響だろうが、暖かいお湯を持参し、沢の横で暖かいカップラーメンを食べるのが楽しみだった昔が懐かしい。

2023年8月27日 車8:21~入渓8:46~おしの谷~大滝11:48~雁俣山山頂14:09~車15:54

# by hyaku_chan | 2023-08-28 11:56 | 九州の沢

日記代わりに綴る九州の山を中心とした記録です。

by hyaku_chan