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宝満~三郡縦走

11月中旬、紅葉?冬枯れ?の静寂な山歩きを求めていつものコースに向かった。堤谷登山口の近くに車を止めると、珍しく先に一台止まっていて登山の準備をしているので軽く挨拶する。猫谷川登山口から登り始めると、先ほどの車の二人が追い抜いて行く。二合目から大谷尾根道に入って歩いていると、再び後ろから先ほどの二人づれ。
「道を間違えて猫谷川登山道に行ってしまいました」
「はあ、どちらにしても山頂には着きますが?」
「今日は大谷尾根道の気分なんです」
気温は低そうだが風がないので歩いていると暑くなってくる。ウインドブレーカーを脱ぎ、石段を登るとキャンプ場に着く。テントが2つ張ってあり、一つは干してある。テントで寝るにはいい季節なのかな~
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いつもは宝満山頂は人が多いが、今日は比較的少ない。奥宮にお参りし、福岡市街の方を見ると少しくすんでいる。
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縦走路に入ると三郡山方面から次々に人がやってきた。トレランの人や普通の登山者、夫婦づれなど。会わない時はほとんど会わないにもかかわらず、今日は一体どうしたのだろう?縦走路の樹々の葉はすでに落ちて冬枯れの雰囲気になっている。稜線を吹く風が冷たく、登りで温まった体から出た汗が乾いていく。
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三郡山の山頂も人が少ない。相変わらず風が冷たいので、風の当たらない場所に座って大急ぎでカップラーメンにテルモスのお湯を注ぐ。稲荷をほおばり、ラーメンを食べ、終わりにコーヒーを飲んでランチが終了。
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帰りに難所ヶ滝に寄る予定だったが、北風が冷たいのでパスする。仏頂山の手前から左に下り、普池の窟へ。そこに居た人が私を見て「そっちにも道があるのですか?」と訊く。初めて裏宝満から山頂に登るような感じなので、道が多いから迷わないよう注意する。スマホのアプリも使っておらず、登山用の一般的な地図だけで登ってきたようだ。
金の水では女性3人がおやつを食べていて、この下山道でこんなに多くの人に会ったのは久しぶりだった。
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いつもの時間でいつものコース。今度は少しボッカトレしようかな~

2023年11月19日 車8:20~猫谷川登山口8:24~大谷尾根道~宝満山(9:50~10:10)~三郡山(11:05~11:38)~普池の窟~堤谷登山口13:16~車13:19

# by hyaku_chan | 2023-11-20 16:56 | 九州の山

九州の秋は短いが、それでも紅葉で覆われた山の中で焚火をしながら星空や鹿の声を楽しめる時期がある。いつの間にかスズ竹が無くなった山は歩きやすくなり、熊が居ないことも相俟って、沢水と平坦な場所があればタープの下でごろ寝をしながら一夜を過ごすことができるのは九州の山屋の特権かもしれない。10月の終わり頃、総勢10名で上見立の英国館の横から出発する。天気は最高だ。
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最初は見立本谷に沿って川沿いのトロッコ道を登る。黒岩谷出合い付近はすでに紅葉している。

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黒岩谷に沿って林道を歩き、林道終点から南西方向に尾根を一つ越えるとテン場はすぐそこだ。
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林道の途中で傾山が見えた。この角度から傾山を見ることは少ないので滅多に見られない山の形だ。
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今夜はどこに寝ようかな~と考えるのは楽しい。沢の近くで焚火ができてできるだけフラットな場所を探す。
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16時過ぎにテン場に着きタープを張り焚火に火を着ける。寝床を準備してから夕食の準備をする。全員が集まって乾杯したら宴会の始まり。いつの間にか眠くなってシュラフに潜り込む。
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翌朝は6時頃に目が覚めたが外はまだ暗い。朝食を食べ、準備をして8時過ぎに歩き始める。
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今日も天気はいいようだ。テン場から本谷山に繋がる稜線に取りつき、尾根を北上する。

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見晴らしのいい高台に登ると本谷山のピークが見えてきた。
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とはいえ、すんなりと山頂には届かない。岩場を超え、岩峰を巻き、あっちに行き、こっちに戻りして標高を上げる。
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10時頃、本谷山山頂に着く。休憩していると、下から3~4人の登山者が登ってきた。どちらから?と問われて、説明の仕方がわからず、「沢から」と適当に答える。

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下りは稜線を少し笠松山方面へ辿ってからトクビ谷と中ん谷の間の尾根を下る。稜線は風が冷たかったが、下り始めると風裏になって寒さが和らいだ。
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この辺りの紅葉も綺麗だ。
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遠くを見ると東山魁夷の絵のような風景が広がっている。
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1219のピークを過ぎ、見立本谷にかかる橋のたもとで12時頃にランチタイム。14時前に英国館横の広場に着く。
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ここは何度来ても楽しい。色とりどりの紅葉、焚火、鹿の声、青空、またたく星、稜線を吹き抜ける風。また来よう。

2023年10月28日 英国館横広場11:00~見立本谷~黒岩谷~林道終点~煤市源流広場16:20(泊)
    10月29日 煤市源流広場8:00~本谷山10:00~下降開始~林道出合~英国館横広場13:50

# by hyaku_chan | 2023-10-30 10:37 | 九州の山

紅葉の大船山へ

恐ろしいほどに暑かった九州の夏も漸く終わりが見え始めた10月下旬、山からも紅葉の便りが聞こえてきた。いつも楽しみにしている大船山の紅葉はどうなっているか、3年ぶりに自分の目で確かめるべく早朝くじゅうに向かう。6:20頃に長者原に来ると駐車場はほぼ満車状態、大曲周辺は路上駐車の山、牧ノ戸峠の駐車場や周辺道路も満杯状態だ。これはひょっとしたらあそこも危ないのではと思いながら行くと、さにあらず、2台の車しかない。すると、一台は見たことのある車で、中にいたのは山仲間。

準備をして7:20頃に歩き始める。小さなアップダウンを繰り返して朽網分れを過ぎると道は山道となる。鍋割坂の途中から南西尾根に取りつき、森の中を登ると9時過ぎに山頂の見える展望台に着く。山頂付近はいい色に染まっているが、何だか人が多そうだ。
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3年ぶりの記憶は曖昧で、こんなとこ通ったかなぁなんて思いながら進むが、時々小さな標識が出てきて安心感を与えてくれる。登るにつれて樹々は紅葉し青空に映える。気温は低いが歩いているとだんだん暑くなる。
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阿蘇山や根子岳もよく見える。
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11時前、山頂付近まで登る。山頂は人が一杯の様子。
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山頂に行く前に御池に下る。紅葉は見頃を迎えているようだ。
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お腹が減ったので一度上に上がりランチを食べてから休憩。その後再び御池に下る。更にまた上に登って御池の紅葉をパシャリ。
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三俣山の紅葉はここからはよくわからないが、山頂付近は紅葉しているかも知れない。
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段原まで下り上を見上げるとこんな感じだ。
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ミヤマキリシマも赤くなっている。
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段原から鉢窪へ下ると大船山の山並みが良く見える。今日は本当にいい天気だ。
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途中ショートカットを試みたが、厚いブッシュにさえぎられて結局通常のルートで佐渡窪と鍋割峠を経て下山。
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恒例のくじゅう紅葉登山はいい天気と見頃の紅葉で成功裡に幕を閉じました~!

2023年10月22日 沢水7:20~朽網分れ7:50~鍋割坂~南西尾根~御池10:50~大船山12:05~段原12:35~鉢窪~佐渡窪14:25~鍋割峠~朽網分れ15:05~沢水15:25

# by hyaku_chan | 2023-10-23 10:07 | 九州の山

吾妻山へ

300名山の吾妻山は広島県と島根県の県境にあり、道後山や比婆山などがある中部中国山地の一部を形成する。最寄りの登山口からの周回道は一時間ちょっとで家族向けのハイキングに丁度いいルートだ。

朝6:40に登山口の駐車場に着く。目標のロッジの場所はわからなかったが、スマホの地図が正しい位置を示しているので間違いない。歩き始めると牧場のような草叢の中にかすかに踏み跡がある。
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標高を上げて後ろを振り返ると目標と思われるロッジが見えた。
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前方には吾妻山の斜面が広がっている。中央のピークが山頂かもしれない。
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7時半頃に山頂に着く。360度の展望だが、あの山はなんだろう。
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多分、比婆山だろうか?比婆山からここまでは縦走できる距離にある。
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8時過ぎに下山。下山後にわかったことだが、吾妻山と比婆山の中間辺りの登山口を利用すると、二つの山を周回で登れたらしい。今度行く時はそれにしよう。

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2023年10月11日 登山口6:50~吾妻山(7:29~7:39)~登山口8:07

# by hyaku_chan | 2023-10-12 13:30 | 日本三百名山への道

上蒜山へ

200名山の蒜山は鳥取県と岡山県の県境に位置し、上蒜山、中蒜山、下蒜山の3つのピークを持つ火山である。蒜山3座と総称されるこの山は蒜山高原と呼ばれる場所にあり、麓には観光牧場や遊園地、レストランなどが沢山ある。登山口はいくつかあるが、今回は上蒜山に最も近い登山口から登ることにした。

朝6時半頃に登山口近くの駐車場に着く。準備をして6:40に歩き始める。
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歩き始めると道は牧場の中を通るようになる。農家の家や倉庫などを過ぎて上に登ると牛がいる牧場が見渡せる。

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7時過ぎに登山口に到着する。ここからは暫く森の中を行くらしい。
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二合目辺りまでは植林の急登を行く。
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森を抜けると雨粒が落ちてきたが、大した雨ではないのと、ガスが薄いので景色は良く見える。これは6合目からの眺め。
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8時半過ぎに漸く山頂らしきピークが見える。雨は降ったり止んだりしている。
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こちらは中蒜山だろうか。
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9時頃に山頂に着く。8合目から上はまばらに木が生えていて見晴らしが良くない。
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下山を始めると雨が強くなってきた。滑らないよう慎重に降りて行くと、下から10名ほどの団体が登ってくる。ツアーなので雨でも登るのだろうが、さっきより眺めが良くないかもしれない。10:30に駐車場に戻り、朝から営業している温泉に入って体を温める。その後また登山口方面へと戻る。この蒜山高原の名物はジンギスカンらしく、レストランの多くがこのメニューを提供している。ちょうどランチの時間なので、一つのレストランに入り、ジンギスカンを注文する。
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思ったより肉厚のラム肉で食べ応えがある。ビールを飲むことができないので、ひたすら肉を焼いては口に運んで咀嚼する動作を繰り返す。
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2023年10月10日 上蒜山登山口駐車場6:40~槍ヶ峰8:31~上蒜山(9:02~9:10)~駐車場10:30

# by hyaku_chan | 2023-10-11 11:21 | 日本三百名山への道

日記代わりに綴る九州の山を中心とした記録です。

by hyaku_chan