200名山の氷ノ山は扇ノ山の南にあり、鳥取県と兵庫県の県境の上に連なる因丹国境山地の主峰である。兵庫県の浜坂に生まれた不世出の登山家加藤文太郎が通った山としても知られ、雪山登山のメッカとして関西中国方面からの登山者に人気がある。登山口はいくつかあるが、今回は氷ノ山スキー場から登ることにした。
早朝、ガスが濃い中、登山口を探して車を走らせるが、よくわからないまま行ったり来たりを繰り返す。6時過ぎにようやく登山口とそれに近い駐車場を見つけ、準備をして歩き出す。少し歩くと仙谷登山道の標識が出てくるが、その先は行き止まりで、「道路崩壊につき通行禁止」の看板が出ている。
更に舗装道路を登り、キャンプ場の中を歩くと氷ノ越コースの登山口の標識があった。
登山道は最初植林の中を通る。手入れが行き届いた杉林の中は軽快に歩ける。
7:40頃、氷ノ山越避難小屋に到着。中には数人の登山者がいて休憩している。気温が低いので少しでも暖かい避難小屋の中はより快適だ。
ガスが濃いのと森の中なのでほとんど展望はない。ここは氷ノ山後山那岐山国定公園の一画だが、氷ノ山から那岐山までは随分距離があるのでかなり広い国定公園なのだろうか。
9時前に氷ノ山の山頂に到着する。かなり寒いので避難小屋に入ると10人ほどの登山者が休憩している。室内の温度計は6℃を示していて、熱いお茶があれば美味しく飲めるのだろうが、残念ながらそんなものはない。
休憩の後、三ノ丸に向かうと、道は笹原の中を緩やかに起伏していて下っているのか登っているのかよくわからない道が続く。
10時前に三ノ丸に着く。ここにも避難小屋とトイレ&四阿がある。
ここを過ぎるとはっきりした下り坂になり、引き続き笹原の中を下っていく。10:40頃、リフトの上の駅に到着。ゲレンデの中をジグザグに下る。と、下り始めてすぐに高校生らしき4人の女性が下から登ってきた。何かを調べているようなので訊いてみると、今度ここで登山の大会があるので登山道の調査に来ているとのこと。そういえば、朝も高校生らしき4~5人の男性のグループ二組に出会ったが、てっきり生物か植物の調査をしているものと勝手に思っていた。
更に下るとリフトの下の駅が見え始めた。朝はよくわからなかったが、車を止めた場所はこの建物のすぐ下だった。
11:40に下山する。道路を下って行くとすぐにお風呂があった。地元の方が利用する小さなお風呂だったが、村人以外でも料金200円と安い。冷えた体を温めてから車に乗り込んだ。
2023年10月8日 氷ノ山スキー場駐車場(集荷場)6:15~氷ノ越コース入口6:43~氷ノ山越避難小屋7:42~氷ノ山山頂(8:46~9:10)~三ノ丸9:50~駐車場11:39